夕焼け小焼けライン
2008.02.09
八幡浜から長浜を抜けて伊予市へと続く国道378号線、鉄道でいうと予讃線。この区間40Kmは全て海岸線沿いを通るシーサイドラインで、信号が皆無。ゆっくり走っても一時間もあれば走破出来る。また長浜から伊予までは国道に並行して、のんびりとした鉄道ラインでもある。ぜひ鈍行列車で訪れたい。
この道路は『夕焼け小焼けライン』と名付けられた。伊予灘を挟んで対岸の九州は遥かに見えず、夕陽は水平線に沈んでいく。ただそれだけ。本当に何にもない海岸線がただひたすら続くだけの田舎国道だが、ネーミングによって全くイメージが変わる。昔から何にも変わっていないのに、人の認識とはそういうものなのだろう。酒蔵のある風景と同じく、ここはこのまま地域の宝物として、手を加えずにおいて欲しい道である。
この道自体が価値なので、敢えて見どころをあげる必要もないと思うが、
八幡浜方面から行くと長浜の肱川河口にかかる『長浜大橋』。これは日本唯一の『バスキュール式鉄鋼開閉橋』である。東京築地の『勝鬨橋(かちどきばし)』は、もはや映画の中でしか開閉しないので、今、日本に残された開閉橋は、ここともう一つ高知県の浦戸にある橋の二つだけ・・・。いずれにしてもさすがは四国。ちなみにこの『長浜大橋』は週に一度、日曜日の13時にだけ開く。通る船はいないが、とりあえず開く。(笑)
『JR予讃線下灘駅』。ここは「海に一番近い駅」として有名。近いも何も海岸線に沿って線路が走っているだけ。確かに、日々ここのホームで汽車(電化されていない)を待ちながら海を眺めている自分を想像しただけで、ロマンチックな気分になれるよう・・・だが、残念ながらこの近辺には、学校も会社も含め、何か用事のありそうな施設は何もない。第一、民家もほんの僅か。実際にこの駅のホームで佇んでいる人を見かけたとすれば、それは旅行雑誌の写真に憧れて、次の汽車(電化されていない)がいつ来るかを調べないままうっかり降りてしまった観光客か、授業サボって海に向かって叫びに来たどこぞの学生に違いない。(笑)
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「日本で二つしかない開閉橋 『長浜開閉橋』」
「日本で二つしかない開閉橋 『長浜開閉橋』」
「ずっとシーサイドラインが続く」
「ずっとシーサイドラインが続く」
「天気が悪くて夕陽はお預け」
「天気が悪くて夕陽はお預け」
「『下灘駅』は伊予灘を望む駅 駅+国道+堤防が並んでいる」
「『下灘駅』は伊予灘を望む駅 駅+国道+堤防が並んでいる」
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