思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第五十番酒蔵札所 「千鳥 宇都宮酒造」
住所: 愛媛県西予市宇和町卯之町4-254-1
TEL: 0894-62-0117
営業時間: 月曜〜金曜9時〜17時受付。(但し土曜は休日以外は受付可能。事前に要電話確認)。

[花神]

 卯之町は、北は大洲、東は野村や城川、南は宇和島、西は八幡浜への道が交差する南予の交通の要諦である。「司馬遼太郎」の『街道を行く』にも登場する、幕末時代の「大村益次郎」や「福本イネ(シーボルトの娘)」に所縁の町である。標高200mの寒冷さと肱川の伏流水に加え、その位置的要因から、古来より賑やかに栄えたので、一時は20〜30軒もの造り酒屋が軒を並べていたという。

 『宇都宮酒造』の宇都宮社長は、「実は私は門外漢」と笑う。生まれは満州、戦後東京で育ち、大学では経済学を専攻、卒業して名門古川電工に入社・・・と、酒とは一切関係の無い人生を歩んで来るも、吉田町出身であったお父上の縁で奥様と結ばれ、結果的に奥様のご実家の蔵を継いだ。よって「酒のことは、何にも知らない」という出発点から始めた。そのせいか、保守的な業界にあって発想も行動も大胆。極め付けは、この地に所縁のある「大村益次郎」に因んだお酒を造ろうと、あの「司馬遼太郎」に何の面識も人脈もないままに直訴状を書き送ったこと。さすがの「司馬遼太郎」も、面喰らったのか大物と勘違いしたのか(笑)、即座に自分の著書であり大河ドラマにもなった『花神』の名前を下さったという。今なら絶対に不可能な話。やってみるもんだ。

 合併したばかりのここ西予市で、つい最近設立された、「熟年男性だけで第九を唄う会 GENTLE GESANG(略称じじぃ)」の名付け親でもあり、裏の仕掛け人の役目に自ら燃えている。61歳にしてまだ尚青春時代真っ只中の4代目当主である。

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挨拶の好きな町
2008.01.20

 東京から来た「自称門外漢」の宇都宮社長によると、卯之町は「挨拶の好きな町」なんだそうだ。とにかく人と目があったなら、知らない相手からもごく普通に「こんにちは」と挨拶をされる。そんな訳だから、旧知の仲だと、うっかり相手に気がつかずに挨拶をしなかっただけでかなり怒られるそうで、町を歩いていても忙しなくてしょうがない。

 極め付けはタクシーで、お客さんを乗せて運転していても、歩道を知人が歩いているだけでいちいち窓を開けて挨拶するので、なかなか目的地に辿り着かない(笑)。当然ながら、カーライフも、運転しながら挨拶が出来るようになって初めて運転技術が一人前と見なされるという。「よそ見運転禁止キャンペーン実施中」の警察の交通課が聞いたら、卒倒しそうな地域である。

 都会からすれば、「何て素晴らしいことなの!」であるが、別にこれを町ぐるみで推奨している風でもなく、昔からごく当たり前に行われてる習慣らしい。お蔭で、見知らぬ他所者が善からぬことを企もうという気分にもならない温かい雰囲気である。

 これは、昔から卯之町が商業の町として色々な人の出入りが多かったことと、南予の中でも勤勉で生真面目な気風の強い町だったからに他ならない。外からは全く目立たないが、これからも永年に亘って脈々と受け継いでいって欲しい習慣・・・いや、もはや立派な「文化」である。
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挨拶の好きな町 2008.01.20
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