思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第八十五番酒蔵札所 「香龍 北川商店」
住所: 761-8044 香川県高松市円座町979-1
TEL:
営業時間:

『100年前の交通の要衝 円座』

 ここ『円座』地区は高松市の南西部に位置する町である。スゲが多く自生しそれを原料にした円形の座布団『菅円座』がつくられていたことからの地名であるらしい。しかし昭和初期の円座は博労達が集まり牛馬の市が立つ賑やかな繁華街だったということである。それは円座が旧南海道と旧の金毘羅への街道との交差点、つまり今でいえば県庁所在地の主要国道の交差点であったがためである。そして主要国道や高速道路が他へ新設された今でも、その頃の史跡が町内のところどころに現存している。

 これらの話はすべて円座の街並み記録を保存しようと励んでおられる北川商店当主の北川氏から受け売りである。今は廃業してしまったこの蔵は、この旧南海道沿いに位置している旧家であり、蔵自体は保存のための改修をしながらコンサートや個展等のイベントに貸し出しているホールとなっている。円座町
に再び日が当たることを願いつつ、香東川のほとりに静かにたたずんでいる蔵である。


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「高い煙突が元酒蔵のなごりである」
高い煙突が元酒蔵のなごりである

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「旧街道から一段下がった玄関」
旧街道から一段下がった玄関

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「蔵は昔の躯体をきれいに残して保存されている。」
蔵は昔の躯体をきれいに残して保存されている。

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「北川当主はこのあたりの長老役の生き字引」
北川当主はこのあたりの長老役の生き字引
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西讃岐の「おいり」
2008.03.08

 西讃に「おいり」なる食品がある。餅米をふやかして着色した麩菓子のようなものであるが、讃岐の西半分では、桃の節句や、結婚式等のオメデタの席の引き出物に使われていた。今となっては昔のような風習も少なくなってしまったようだが、私が子供の頃は親が商売をしており人様の結婚式に出席する機会が多かった関係で、その際に手土産に持ち帰ってくれるこの「おいり」が大好きであった。写真を見て頂くと分かるように何故か1箱に2枚だけ小判形の煎餅が入っている。聞くところによるとこれは縁起ものであるそうだが、今と違っていたいけな子供の私にとっては、この毎回2枚だけ入っている小判が、わけてもすごく嬉しかった記憶がある。先日、田舎のよろず屋さんで、この煎餅ばっかりの包みを見かけ、思わずお店にあるだけ大人買いしてしまい、家に帰って怒られた。原体験とは恐ろしいものである。(笑)

 その「おいり」が、最近、復活しているらしい。今ではわずか数軒になってしまった専門店に聞くと、本来の「引き出物」ではなく「都会へのお土産」として買い求める人が増え、今ではネット販売もしているというから驚きである。県外の人が、こんなものを一体どう喜んでくれているのかは分からないが、そろそろ全国に行き渡った頃を見計らって、小判だけをネット販売すれば大儲けできるのではないか? ・・・と思うのは私だけか。(笑)


 同じように反対側の東かがわ地方には、「うずまきもち」なる縁起ものの餅がある。お店に問い合わせると、どうも何かオメデタごとのあるときだけの予約製造販売だそうで、通常は入手出来ない。今のところ、東かがわで誰か知り合いが結婚するのを待つしかないという幻のお菓子なのである。
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「一般的な『おいり』」
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「高瀬町 山下おいり店 店頭で持ち帰り販売している」
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「善通寺市 福井おいり製造本舗  予約で引き出物のみ」
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「東かがわの『うずまきもち』 香川県の資料より」
「東かがわの『うずまきもち』 香川県の資料より」
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