思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第四十八番酒蔵札所 「おりおくら 媛囃子」
住所: 愛媛県西予市城川町魚成4598
TEL: 0894-82-0008
営業時間: 平日9時〜16時30分受付。(但し要予約。蔵見学不可の時があるので、予約時に確認を)。土・日、祝日休。

[山・山・山]

 『媛囃子』は、愛媛県南予の山また山の中、城川の魚成(うおなし)にて19世紀初頭に「地域としての酒造り」を始めた蔵。どこかの家が代々継ぐのではなく地域のものとして地域に受け継がれてきた蔵である。

 この地区では農村の「どぶろく」の時代に清酒粕が出来、そこから焼酎造りへと発展した。水は5Kmほど西方にある銘水『曹洞宗龍澤寺』の湧水を使う。気候はというと、一昔前までは当たり前に1m以上積もっていたという四国の中でも指折りの豪雪地帯である。山以外に何もないこんな場所でも、よく考えれば酒造りの利点(原料の清酒粕、銘水、安定した低温の気候)は揃っていた訳である。

 造りの責任者の河野課長は、地元魚成で生まれ魚成で育った。当初は大阪で製薬会社に勤務していたが、23歳の時に都合で実家に帰り、そこから55歳の現在に至るまで酒造り一本に励む。「酒は一万本二万本単位で造るが、あくまでもお客様の手元では一本は一本。」という理念のもと、一切に於いて偽りのない酒造りに取り組んでいる。

 河野課長の趣味である将棋も、地域の高齢化によりどんどん相手がいなくなってきたと嘆く。休みになると宇和島方面へ磯釣りに出かけていたが、最近は暇があれば般若心経の写経にいそしんでいるという。まさにこの年にして山中の蔵で「修験者の気構え」を以て酒造りに挑んでいる。

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「周りには山しかない」
周りには山しかない

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「河野製造課長(右)と相原営業課長(左)の両輪」
河野製造課長(右)と相原営業課長(左)の両輪
酒蔵さんから
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城川の茶堂
2008.01.19

 相原さん、河野さんによると、この地区特有のものと言えば、蔵の正面にも立っている『茶堂』ではないかとのこと。

 『茶堂』とは、いわゆる小振りの「祠」或いは「辻堂」のようなものである。他の地区にも峠や辻などにこのような建物が建っていたりするが、ここ城川地区では、今でも各地に建てられた50か所余りの『茶堂』が実際にその役目を果たしており、春秋の祭りになると近所の人が集まり、各『茶堂』の前でゴザを敷いて酒盛りを営むということである。また、お盆の前後にはここで輪番でお茶の接待をすることもあるらしい。その他、さまざまな地域民間信仰行事の場になっているとのことである。

 昔の信仰の名残なのであろうが、今でもその建物と風習が残っているのは、この地域だけらしい。大変興味深いものであり、この先も受け継がれ、残っていって欲しいものである。


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「三叉路の辻に立っている」
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「いつも近所の人によって奇麗に手入れされている」
「いつも近所の人によって奇麗に手入れされている」
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城川の茶堂 2008.01.19
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