思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第四十番酒蔵札所 「純平 西岡酒造店」
住所: 高知県高岡郡中土佐町久礼6154
TEL: 0889-52-2018
営業時間: 9時〜16時受付(日曜日は要予約)。不定休(年末年始は休)。

[青柳裕介の蔵]

 久礼(くれ)の町は1/3が鰹の船団網元の町、1/3が苺や米の農業の町、そして残り1/3が四万十地区から集まった木材を港から出荷する商業の町である。そして今では有名な『大正市場』を擁する観光の町でもあり、毎年初鰹の季節の『かつお祭り』では人口が膨れ上がるかつおの町として全国に名が通る。

 町並に溶け込むように佇んでいる『西岡酒造』は1781年創業、200年前に室戸方面の田野地区から当地に移転してきた現・西岡社長で9代目の蔵。
 「本当の地酒を目指す」と語る西岡社長はこの土佐久礼らしい酒を追い求める。米や水は四万十の産、酒のイメージは太平洋。合わせる肴はもちろん鰹や靭の漁師料理。目指すはただひとつ「土佐のかつおとともに呑める酒」。わかりやすいぞ。
 代表銘柄の『純平』もそれがモチーフ。名前は、夭逝した不世出の地元出身の漫画家・青柳裕介が当地に住み込んでここ久礼を描いた代表作『土佐の一本釣り』の主人公の名前。倉庫のシャッターには青柳裕介の絵、蔵の中にも原画がいっぱい。ちょっとした記念館のようでもあります。

 この久礼が命よりも大好きな西岡社長は3人兄弟の長男、この地に生まれなんとなく継ぐのかなと思いながらも山口県の大学の経済学部で学んだあとは関東の電機メーカーに就職、現会長である父上が病気のために32歳で帰省したあとはわき目もふらず365日働いたという熱いスピリットの仕事人。
 結婚と同時に好きなサーフィンも仕事のためにすっぱりやめて、今は女男の二児のパパ。酒蔵に拘ることなく好きなことをやらせてやりたいと願う、さっぱりした土佐の漢でもある。

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「鰹の漁港である土佐久礼の町の遠景」
鰹の漁港である土佐久礼の町の遠景

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「土佐久礼の街並みに溶け込む蔵」
土佐久礼の街並みに溶け込む蔵

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「青柳裕介の遺稿と西岡社長」
青柳裕介の遺稿と西岡社長

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「古く清潔でかつ重厚な蔵」
古く清潔でかつ重厚な蔵

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「生産設備も整っている」
生産設備も整っている
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土佐のところてん
2007.12.31

 久礼のあたりには、有名な漁港直売店の『久礼大正市場』をはじめとして、練り物の『久礼天』や苺ケーキの『風工房』等、売り出し中の名物やそれを扱う店がたくさんある。しかし、今回は、最近の流行食品よりも、あえて昔からの土佐独特の食べ方が今も残る「ところてん」を選んだ。

 そんなこと言ったってところてんは日本中どこにでもある食べ物。ここ土佐のところてんも、他の地方と同じテングサから出来た寒天を押し出したもの。でも、みなさんのところでは何をかけて食します? 酢醤油?黒蜜? ここ土佐地方は魚系の出し汁で食べます。正確にはかつお節や赤節(サバだろうか?)の出汁、そして薬味は生姜。言うなれば、讃岐うどんのいりこ出汁の冷めたいのに、うどんの代わりにところてんをいれたようなもの・・・と考えてくれればいい。ところてんのことを「デザート」だと思えば違和感が残るのかもしれないが、「麺」だと思えばナイスヒットの食感である。

 各町に評判のお店はあるようですが、必ずしもマニアックな専門店がある訳ではなく、近所の子供のたまり場的駄菓子屋で100円ちょいでおやつ代わりに食べるもの。昔のお好み焼き屋さんの感覚です。他所からの人が手軽に味わうのであれば、『久礼大正市場』のはずれの『高知屋』でトライできる。
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土佐のところてん 2007.12.31
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