思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第六十六番酒蔵札所 「仁喜多津 水口酒造」
住所: 愛媛県松山市道後喜多町3-23
TEL: 089-924-6616
営業時間: 月曜〜土曜9時〜17時受付。日曜・祝日休。要電話確認。

[道後とともに育つ]

 道後温泉街の商店街近くにある『水口酒造』は、明治28年の創業。同じ年に、現在の道後温泉本館が建てられた。夏目漱石が松山に赴任してきたのはその翌年である。その頃の道後は「道後村」という田園地帯だったようだ。道後が現在のような温泉街となったのは、つい最近のことである。
 『水口酒造』は、道後が温泉街として発展するのに併せて、蔵を一般開放したり、レストランを併設したり、地ビールの生産を始めたりした。そして今では地域の文化発信の中心的役割を担っている。言うなればここは、道後と共に育った蔵である。
 水口社長で4代目。今では松山道後の名物となった『坊ちゃん列車』の創設に尽力した功労者であり、なお地元の振興に精力的に取り組んでいる。実は水口社長は、医師を目指して医大に入学していた。ところが、父上の体調が優れず、夢を途中で断念し家業を継いで当主にならざるを得なくなった。酒造りの知識は全くの白紙の状態であったから、杜氏さんや行政に一から酒造りを教わったという。「苦労はしたが、結果的に基本から全てをきちんと学んだことになり、それが現在の自信に繋がっており、武器でもある」と語る。
 バイタリティ溢れる毎日に似合わず、趣味は、庭の草いじり。「昔はセナやプロストの追っかけをやっていたF1小僧だったのに・・・」と照れ笑いする心はまだまだ青年社長である。 


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「道後の裏通りにある蔵」
道後の裏通りにある蔵

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「蔵の正面」
蔵の正面

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「併設のレストラン」
併設のレストラン

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「水口社長」
水口社長
酒蔵さんから
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近くの穴場情報
偽りの『市川バナナ店』
2008.01.20

 「道後で凄いところというと、あそこでしょう。」と水口社長が即座に教えてくれたところは、蔵から歩いて30秒。名前は『市川バナナ店』。看板には大きく『買ったあなたが得をする市川バナナ店』と、ケバケバしい黄色で、これでもか!と言わんばかりに書かれている。商人の鏡のようなキャッチフレーズ。
 
 この店のどこが凄いかと言うと、これほどまでに『バナナ店』と大きく謳っているのにも拘わらず「バナナは殆ど置いていない」ということ。どっからどう見てもただの八百屋さん。実際に、バナナは4籠ほどしか並んでいない。店員さんに「バナナ屋さんなんですか?」と訊いても「違います。」とあっさり答えられた。(笑)
果たしてその正体は何か?

 聞けばその昔、バナナは高級品であった。そこで一計を案じた店主は「高級そうに見せる」為に自分の店に『バナナ店』と名付けたということらしい。・・・く、くだらない理由。今の時代なら完全に偽装じゃないの?
「でもお客さんは全員、うちがバナナ屋ではないことは知ってますから。」 とあっけらかんとしたもの。くぅ〜!まぁいいでしょう。誰も迷惑してないし。道後の人々は、単なる事実よりもイメージを重んじる感覚を持っているようです・・・と無理矢理まとめさせて頂きますね。確かに凄いわ。(涙)
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「裏通りの店舗ファサード」
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「『市川バナナ店』の看板 バナナの模様入り」
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「どう見てもただの八百屋」
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「申し訳程度に置いてあるバナナ」
「申し訳程度に置いてあるバナナ」
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