思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


大きい画面で見る










第五十一番酒蔵札所 「開明 元見屋酒店」
住所: 愛媛県西予市宇和町卯之町3-88
TEL: 0894-62-0036
営業時間: 月曜〜土曜9時〜17時受付。日曜、祝日休。

[街道をゆく]

 卯之町は元々、室町時代にこの地方を治めた豪族・西園寺氏の居城『松葉城』の城下町であり、『四国88箇所札所43番明石寺(めいせきじ)』の門前町でもあった。江戸時代からの繁栄で酒造も盛んになり、一時は120mの間に5軒の造り酒屋が軒を並べていたという。その5軒が、裏の『雨山』の湧き水を仕込み水とする為に、まだ暗いうちから先を争って汲みに走っていたという逸話も残る。

 『元見屋酒店』もその一つ。少なくとも220年前に酒造りをしていたことは確かだが、それより以前は分からないという。元々はこの地方の庄屋で、集めた米で酒造を営んでいたとのことである。

 御年67歳の本多社長は、酒造りをするはずが、なぜか早稲田大の理工学科で経営システムを専攻した。学内では剣道部に所属し、お陰でその先輩後輩関係だけで今でも全国どこに行っても寝食には困らないという。卒業して石川島播磨重工(IHS)に就職、30歳にしてようやく実家に帰ってきた。

 職人気質であまり自分のことを語りたがらない本多社長であるが、地元卯之町には特別の想いがあるようだ。司馬遼太郎の『街道をゆく 南伊予・西土佐の道』の巻で、幕末のシーボルトの弟子「二宮敬作」に所縁のある卯之町を綴った『敬作の路地』の章に登場する「地元の町並みを保存するのに力を尽くしたほんださん」とは、誰あろう実はこの親父のことである。
 

クリックすると拡大します
「昭和初期の町並みの中の蔵」
昭和初期の町並みの中の蔵

クリックすると拡大します
「帳場の中も昭和初期」
帳場の中も昭和初期

クリックすると拡大します
「本多社長」
本多社長
酒蔵さんから
記事はありません
近くの穴場情報
故馬場さんの靴に涙する
2008.02.09

 卯之町のインターを降りたところに『いけだうどん』なる大型ロードサイド飲食店がある。ここは恐らく南予で一番有名なうどんや。何で有名かというと、入り口を入ったところに飾ってある16文のリングシューズである。

 個人的なことで恐縮ですが、今から30数年前に時の全日本プロレスの信者になり、以来ジャイアント馬場さんのことを「さん付け」でないと呼べなくなってしまった私には感涙モノでした。熱心に見入っていた私を気にとめてくれたのがオーナーの池田さん。店舗奥の自室に案内して頂き、数々の遺品と、積もるお話を拝聴致しました。私的にはこの日の経験だけで、辛い想いをして『酒蔵88箇所』を企画し取材してきた苦労が全て報われました。それにしても、いや、凄い!

 なんでもその昔、まだ日本プロレスが旗揚げの頃、この地の屋外興業で、突然の雨に見舞われリングがピンチになったそうです。その際に池田さんが身を挺してリングを救ったのを馬場さんが一生の恩義に感じ、以来南予に来るレスラーや芸能人全員に「伊予に行ったら池田のおやっさんに挨拶せよ!」と、廻状を出していたらしいというお話。馬場さんのお人柄が偲ばれる逸話であります。

 不謹慎ながら、オークションに出せば一体時価幾らになるのであろうか?この品々。現に全国各地から「高値で譲って欲しい」との申し出がたくさん届いているとのこと。もちろん池田さんにとっては、単なるコレクションではなく思い出の品。すべて丁重にお断りしております。あっ、ここのネタを教えてくれた税務署の皆さん、相続税の査定の際には見逃してあげてくださいっ!日本格闘技界の為にも〜。(笑)

 おまけに、つい最近やっと整理が出来たということであるが、馬場さん、若かりし日のアントニオ猪木、元気だった頃のジャンボ鶴田、ハリー・レイスからブルーザ・ブロディ、ピル・ロビンソンまで、伝説のレスラー達の普段着のままの写真がまだ3000枚も眠っている。全国のファンの為にも公開が待ち望まれるものであります。

 そうそう、ついでという訳ではありませんが念の為、この種の類に有り勝ちな「珍しいモノを見せるだけ」のお店ではなく、昼食に頂いた「いなかそば550円」もしっかり美味しかったことを付け加えておきます。色々な意味で、ご馳走様でした。また来ま〜す!
クリックすると拡大します
「馬場さんのリングシューズ」
「馬場さんのリングシューズ」 クリックすると拡大します
「馬場さんの思い出を語ってくれる池田さん。右側は馬場さんのブレザー」
「馬場さんの思い出を語ってくれる池田さん。右側は馬場さんのブレザー」 クリックすると拡大します
「ザ・デストロイヤー、三沢タイガー、ミル・マスカラス、ドスカラスのマスク(すべて本物)が無造作に飾られている。」
「ザ・デストロイヤー、三沢タイガー、ミル・マスカラス、ドスカラスのマスク(すべて本物)が無造作に飾られている。」 クリックすると拡大します
「タイガー・ジェット・シンのサーベル」
「タイガー・ジェット・シンのサーベル」 クリックすると拡大します
「外見はふつうのドライブイン風うどんや」
「外見はふつうのドライブイン風うどんや」
2017年6月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
←2017年5月 2017年7月→



おすすめ
記事はありません
投稿
ニックネーム
メアド (表示されません)
タイトル
本文
写真は1枚、10Mまで投稿可能。管理者が認定すれば、下記に投稿されます。