四国の山奥にかまぼこの板を観に行く
2008.02.09
城川町の道の駅から少し山手に登ったところに、『ギャラリーしろかわ』という、こぢんまりした美術館が建っている。ここは「横山大観」や「マリー・ローランサン」も蔵する、れっきとした西予市の市立美術館なのであるが、こんな山中に隠れ家よろしく鎮座しているので、知らない人はこじゃれたカフェ・ギャラリーだと勘違いしてしまう。
この美術館の目玉は、何といっても『かまぼこ板の絵展覧会』。平成7年から始まり今年で14年目を迎え、全国の老若男女から「かまぼこの板」に描いた絵を募集しそれを展示していくだけのもの。とは言え、その数たるや半端ではなく、丹念に観ていくと2〜3時間はかかろうというもの。撮影は禁止なのでお見せ出来ないが、一昨年高松から訪れた際は、ここの見学だけで一日仕事となってしまった。応募期間は毎年2月から4月、審査は6月で、夏〜秋の展示である。なぜ冬は展示しないのかと言えば、それは・・・こんな山奥では雪深くて誰も観に来れないから。(笑)
知り合いのかまぼこメーカーの社長さんに、かまぼこ板について訊いてみた。主に12cm×4cm前後であるらしいが、規格がある訳ではなくメーカーによってバラバラだそうだ。城川町は木材の町であり、八幡浜のかまぼこ業者がここの木材のかまぼこ板を用いていた縁で、このイベントを始めたらしい。ちなみにこの社長の会社にも、「展覧会に送るので、かまぼこ板『だけ』を譲ってくれ」といった要請が年数回は来るという。皆さん!趣旨がどーのこーのと言うつもりはありませんが、日本人はお魚で育った民族なんですから、ちゃんとかまぼこを食べた上で、残ったかまぼこ板に絵を描きましょうね。(笑)
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「白壁造りのギャラリー。」
「白壁造りのギャラリー。」
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