思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第四十六番酒蔵札所 「虎の尾 西本酒造」
住所: 愛媛県宇和島市三間町宮野下855
TEL: 0895-58-2008
営業時間: 月曜〜土曜9時〜17時受付。要電話予約。

[宇和島ではなく三間です]

 西本酒造』は、宇和島から5Kmほど内陸に入った地区にある。地元の人々は「ここは「宇和島」ではなく「三間(みま)」です」と言う。「伊達藩」ではなく「吉田藩」であり、「海の町」ではなく「山の町」だからである。特産物は米で、中でも『三間米』は有名。寒冷な盆地であり周囲から隔絶された町である。南予に4つしかない本家四国88箇所札所のうちの2箇所(41番龍光寺と42番仏木寺)がこの三間にあり、その為だろうか、のんびりとした気風の中にも気高さが感じられる。
  『西本酒造』は現在の西本社長で10代目以上・・・というのも、記録が現存しないので果たしていつからあるのかも分らない為、社長が何代目か定かではないのだ。水は北の石灰岩層からの伏流水。地元に愛され地元で育った蔵である。
  80歳代の西本社長は、お歳に拘らず矍鑠(かくしゃく)としてお話も面白い。聞けば、学生時代は東京に出て慶応大のカメラ部マネージャーをしていたとのこと。先見性があったのか四国でも二番目に杜氏をやめて自分で造りを始めた超ベテラン。「原料の選定重視で出来るだけ自然体の酒造りをしたい」と語ってくれました。現在は奥様とお二人での家族経営。お嬢さんも優秀で、つくば市で科学研究に従事しているとのこと。次の世代は「孫に期待」と、益々元気なモダンボーイ社長でした。

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「田園が広がる三間町」
田園が広がる三間町

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「街道沿いの酒蔵である」
街道沿いの酒蔵である

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「どことなくハイカラな西本社長」
どことなくハイカラな西本社長

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「蔵内部」
蔵内部
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農家直売米
2008.01.19

 本欄にもあるように三間の名産はあとにもさきにも『三間米』らしい。西本社長によるとそれも農家から直接購入する減農薬の『三間米』がおいしいとのことだ。農家から直接買うと言っても、どこもかしこもで売ってくれる訳ではないだろう。
 社長が蔵の裏口をつたって連れて行ってくれたのが、お隣の「三間郵便局」。そこの安岡局長さんに紹介されたのが「三間町特別栽培米生産組合」。農家同士で組合を設立し、農薬を殆ど使わない米を全員で生産し、一括してネット販売しているらしい。郵便局はいわばその配送デポである。
 下記のホームページも、殆ど何の飾り気もないシンプルな内容であるが、それだけに「本物」を感じさせる米である。

http://www1.ocn.ne.jp/~mimamai/

愛媛県宇和島市三間町迫目244
三間町特別栽培米生産組合 組合長 赤松保孝
電話(0895)58-2798

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