思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第八十六番酒蔵札所 「讃州井筒屋敷」
住所: 香川県東かがわ市引田町2163
TEL: 0879-23-8550
営業時間: 10時〜16時、母屋にて受付。水曜休。*お酒の提供はいたしません。

[虎は死して皮を残す]

 引田町は讃岐の東端に位置し、ハマチの養殖で全国的に有名な漁業の町である。歴史的には交易港で、物資と人とが集まっていた。よって古来、酒蔵・醤油蔵・味噌蔵等の醸造業も軒を並べていたらしい。今も町を巡ると、造り酒屋の煙突や白壁があちこちに残っており、昔が偲ばれる。

 この「かつての蔵の名残を留める町並み」を整備する町おこし事業の観光拠点が、この『讃州井筒屋敷』である。ここは数年前まで酒と醤油の醸造をしていた『井筒屋』という造り酒屋の廃蔵の跡であった。これを改修して、見学や食事のできるミニテーマパークとして平成17年2月にオープン、東かがわ市が管理運営している。

 『井筒屋』は大正時代より「国の華」「井筒正宗」のブランドで酒造りをしていたということ。引田町は阿讃山脈が瀬戸内海に迫ってきている地形で伏流水が豊富。そこで造られる『井筒屋』の酒は、温暖な気候もあって柔らかい酒であったらしい。今はもう飲むことは出来ないが、施設内の資料室には当時の名残を留める物品がひっそりと飾られている。

 廃業してなお、地域に息づく『讃州井筒屋敷』。町並みを散策をしながら、地域の中での「酒蔵」の意味を改めて考えさせられた。

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「引田港」
引田港

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「井筒屋敷と町並み」
井筒屋敷と町並み

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「酒蔵の資料展示」
酒蔵の資料展示
酒蔵さんから
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近くの穴場情報
庭で虎を飼う感覚 『しろとり動物園』
2008.03.08

 四国には各県に動物園がある。愛媛県の『砥部動物園』、徳島県の『徳島動物園』、高知県の『のいち動物園』、そして香川のここ『しろとり動物園』である。
 
 他の動物園を差し置いてこの『しろとり動物園』をわざわざ取り上げたのは、ここだけが「まったくの民間」で営まれている動物園だから。民間で動物園を運営するということは、およそ「好きでもないとやっていられないこと」なのであろう。ここは、手作り感たっぷりの自宅の庭のような動物園である。

 車を降りるといきなり孔雀と鹿が闊歩している。入園口近くでは猪や兎が走り回る。サファリパークだと思えば驚かないが、車のない生身のサファリパークである。(笑) かなり人里に至近距離にあり、柵も動物がその気になれば平気で飛び越えられる高さなので、しょっちゅう脱走騒ぎがあるという。ただし、猪くらいまでならちょっと山に入れば四国ならどこだっているし、さすがに象さんや河馬さんや虎さんが脱走するわけではないので、ご愛嬌というところ。
 どこぞの流行の動物園のように夜の生態がどーの、見せ方がどーのということについては一切おかまいなし。ただ単に「飼っている」だけであるが、逆にそれが新鮮である。檻の中でおちんちん拡げて爆睡しているホワイトタイガー等は、非常に間抜けで、まるでコタツの猫みたいでほほえましく、値札がついてたら思わず買って帰ろうかと思うほどだ。

 どれもこれも運営予算の関係で手作りになってしまうのだろうが、子供のころに田舎にあった動物園そのままに、やたら設備をしていないところがノスタルジックでさえある。 30分ほどで一周できるが、それで1300円の入園料も、餌代への寄付応援だと思えば高く感じない。これからも、「しぶとく」続けていただきたい動物園である。



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「動物園へ向かう公道。早くも脱走者発見。」
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「駐車場なのにクジャクが走り回る。」
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「民家のはずれで動物を放し飼い」
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「目玉のホワイトタイガー 寝てる姿はそのへんの猫と同じ。」
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「一番人気は『ひよこ』との触れ合い。ここまで来てなぜ?」
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