池田のうだつ
2007.11.19
全国に「うだつの町並み」で売りだしているのはご存じ美馬市の脇町であるが、『真野武』の女将さんによると、実は徳島県には吉野川に沿う伊予街道沿いに4つの「うだつの町」が残っているようである。
まずは徳島市、ここは主に藍の商売でうだつを上げた。次が美馬市の脇町と隣の貞光町。ここは藍の他に蚕糸の産業が隆盛でもあったらしい。そして一番の上(かみ)にあるのがタバコの町・池田。
今も、酒蔵のある旧市街地をブラブラ歩いていると、いきなり立派なうだつに出くわすことがある。同じ阿波でも徳島から遥かに奥まった池田は、昔から国や県の出先も集まっており、また戦災も受けていない。地味ではあるが「自ずと『あるがままの昔」が残った町」である。
酒蔵を巡りながら近所を散策するだけで、自分の子供時代のデジャヴに出会えるかも知れない。池田に限らず、とかく酒蔵のある町にはそういった趣のある場所が多い。
うだつとは?
うだつ(卯建)は、屋根のついた小さい壁で、1階屋根と2階屋根の間に張り出すように設けられているもの。本来、町屋が隣り合い連続して建てられている場合に、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られたものだが、後には装飾的な意味に重きが置かれるようになり、自分の財力をアピールする為の指標として関西地方を中心に商家の屋根上には互いに競って立派な卯建がつけられた。江戸時代中期頃に造られるようになったという。(Wikipediaより引用)