シャコタン☆ブギと横浪黒潮ライン
2007.12.24
川澤さんによるとこの辺りの名物は、『横浪スカイライン』と『楠みちはる』だそうな。話によると川澤さん自身も、昔、走り屋でバリバリのカワサキ党だったらしい。(確かに顔つきがカワサキ・・・笑)
『楠みちはる』はご当地土佐市出身の漫画家で、いわゆる改造した車で公道をレースする漫画では一世を風靡した。本人もバリバリの車マニアらしい。わけても『シャコタン☆ブギ』は土佐市の湾岸を走る横浪有料道路が舞台で、20年前によくいた「煙草のハイライトより車高の低いシャコタンが命」のもてない19歳(高校留年)が主役。つまり自分の地元で自分をモデルにして描いた作品ではないかと言われている。この辺りの19歳が全てこんなふうだったという訳ではないが、とにかく川澤さんはそれに近かったようである。多分連載当時の『シャコタン☆ブギ』は、土佐市の若者にとって『ポパイ』や『ブルータス』同様のバイブルだったのだろう。(土佐市教育委員会の皆様ごめんなさい。)
横浪有料道路は今は無料道路になっている。桂浜から横浪半島の稜線を突っ切って須崎に向かう『スカイライン』である。途中の山中に「朝青龍」や「横峯さくら」や「高校野球」で有名な、脱走不可能の「明徳義塾高校」がある。海と空と山の溶け合う観光道路なので夜は誰もいない。かっ飛ばすとそれはそれは気持ちがいいだろうが、操作を誤ると何100m下の太平洋に向って一直線。良い子は決して真似してはいけません。