思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第五十二番酒蔵札所 「川亀酒造」
住所: 愛媛県八幡浜市五反田2-4-1
TEL: 0894-22-0315
営業時間: 月曜〜土曜10時〜17時受付。要電話予約。

[走る造り酒屋]

 港町であり且つ漁師町である八幡浜は、森進一の「港町ブルース」に唄われていることでも分かるように、昔から四国でも屈指の栄えた要所である。人も賑わって、一時は15〜20軒の酒蔵がひしめいていた。地元『五反田川』の伏流水で酒を醸す、ここ『川亀酒造』は、1899年の創業。以前は海鮮問屋と南予名産のろうそく作りを生業としていたということである。

 現在の二宮当主で9代目。この31歳の好青年は、実は広島の大学では酒ではなく化学工学を専攻していた。そして大学院まで進んで修めたのは、今をときめく遺伝子工学。引く手数多のはずであったろうに、「自分の意志で」酒蔵を継ぐことを決めた。以後6年間、「自分の飲みたい酒」を造ることに一心に取り組んでいる。

 学生時代は陸上部に所属し短距離の選手でもあった。「蔵で米を担いで走ることでしっかり役に立ってます。」と笑って話してくれた。今でも趣味は走ること。でも専ら自らレストアした昔の自動車を走らせること。『MGミゼッタ』や『ホンダCB400FOUR』や『スバル』をいじり回して、休みの日には宇和町を走っている。地元の皆さん、あの辺の峠を攻めるエンスーを見かけたら、そうです!あれが『川亀酒造』の当主です。(笑)
 

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「蔵全面」
蔵全面

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「正面入り口」
正面入り口

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「実は頭いい」
実は頭いい
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夕焼け小焼けライン
2008.02.09

 八幡浜から長浜を抜けて伊予市へと続く国道378号線、鉄道でいうと予讃線。この区間40Kmは全て海岸線沿いを通るシーサイドラインで、信号が皆無。ゆっくり走っても一時間もあれば走破出来る。また長浜から伊予までは国道に並行して、のんびりとした鉄道ラインでもある。ぜひ鈍行列車で訪れたい。

 この道路は『夕焼け小焼けライン』と名付けられた。伊予灘を挟んで対岸の九州は遥かに見えず、夕陽は水平線に沈んでいく。ただそれだけ。本当に何にもない海岸線がただひたすら続くだけの田舎国道だが、ネーミングによって全くイメージが変わる。昔から何にも変わっていないのに、人の認識とはそういうものなのだろう。酒蔵のある風景と同じく、ここはこのまま地域の宝物として、手を加えずにおいて欲しい道である。

 この道自体が価値なので、敢えて見どころをあげる必要もないと思うが、
八幡浜方面から行くと長浜の肱川河口にかかる『長浜大橋』。これは日本唯一の『バスキュール式鉄鋼開閉橋』である。東京築地の『勝鬨橋(かちどきばし)』は、もはや映画の中でしか開閉しないので、今、日本に残された開閉橋は、ここともう一つ高知県の浦戸にある橋の二つだけ・・・。いずれにしてもさすがは四国。ちなみにこの『長浜大橋』は週に一度、日曜日の13時にだけ開く。通る船はいないが、とりあえず開く。(笑)

 『JR予讃線下灘駅』。ここは「海に一番近い駅」として有名。近いも何も海岸線に沿って線路が走っているだけ。確かに、日々ここのホームで汽車(電化されていない)を待ちながら海を眺めている自分を想像しただけで、ロマンチックな気分になれるよう・・・だが、残念ながらこの近辺には、学校も会社も含め、何か用事のありそうな施設は何もない。第一、民家もほんの僅か。実際にこの駅のホームで佇んでいる人を見かけたとすれば、それは旅行雑誌の写真に憧れて、次の汽車(電化されていない)がいつ来るかを調べないままうっかり降りてしまった観光客か、授業サボって海に向かって叫びに来たどこぞの学生に違いない。(笑)

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「日本で二つしかない開閉橋 『長浜開閉橋』」
「日本で二つしかない開閉橋 『長浜開閉橋』」 クリックすると拡大します
「ずっとシーサイドラインが続く」
「ずっとシーサイドラインが続く」 クリックすると拡大します
「天気が悪くて夕陽はお預け」
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「『下灘駅』は伊予灘を望む駅 駅+国道+堤防が並んでいる」
「『下灘駅』は伊予灘を望む駅 駅+国道+堤防が並んでいる」
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