思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第七十六番酒蔵札所 「豊稔 今村酒造」
住所: 愛媛県四国中央市上分町742-2
TEL: 0896-58-3011
営業時間: 月曜〜土曜9時〜17時受付。日曜・祝日休。

「別に隠す話でもないんだけれど、あまり言いたくもない」

 今村酒造の今村専務さんはたいへんに恥ずかしがり屋である。取材は快く受けて頂いたものの、最初の数分間はどこから切り込んでよいかわからず互いに沈黙が続いてしまった。(笑)
「別に隠す話でもないんだけれど、あまり言いたくもない。」
これが口癖である。かといって気難しがりとか無骨とかというわけでもなく、あとになってわかったが、実はたいへん誠実な方で、この一言がでるときは、ほんとうに照れているだけのようだ。うちとけるにしたがいお話はなごんでいった。

 ここ上分町は、江戸時代、松山から高知へ抜ける街道の宿場町であったようだ。現在も蔵から数百メートルの場所に高速松山自動車道と高速高知自動車道とを結ぶ巨大な『伊予川之江ジャンクション』がそびえている。もとより地勢的に四国の交通の要諦の場所であったようだ。そうなると物資や人が集まり酒蔵ができるのも当然の成り行きである。『金生川』の水を用いた酒造りは明治時代から始めたらしい。酒蔵としては今村専務で4代目であり、現在は酒類の問屋業も兼業している。

 そもそも今村家は藤原鎌足の流れをくむ名家であり『全国今村会』なる文献によると、当家は伊予今村家の三島油屋鍵屋系今村であるということである。今でも倉庫を開けると「鑑定団」に出せそうなお宝(かも知れないもの)が、ごろごろとあるそうだ。こんなお話を話していただくも、誇る風でもなく、ただただ淡々と話す今村専務にとっては「まったく興味がないこと」だそうである。どうも今回の取材のためにわざわざ家の奥から文献を引っ張り出して来ていただいたらしい。ありがとうございます。

 今村専務は昭和27年生まれ。
ご本人いわく「家族は、嫁一人、子供三人なるも今は犬三匹が息子」
短い返事だが、わかりやすい言い回しである。
なんでも、あまり酒蔵業を継ぐ意識はなく育ったということ。学生時代は「呑む・打つ・ピー(警告音)」三昧だったと照れながらもぽそっと漏らしてくれた。詳しくつっこめない空気なので、勝手に推測して、たぶん「呑む」のはジュース、「打つ」のはパチンコ、「ピー(警告音)」は・・・う〜ん、よくわかんないけど参考書だろうか。なんども言いますが決して悪い人ではありません。(笑)  その後、「たまたま」東京農大に入り、四国の某酒造メーカーで約10年間修業し、実家を引き継いだそうである。

それから20余年たった今でも、信条は「呑む・打つ・ピー(警告音)」。
ただし「呑む」のはもちろん清酒『豊稔』、「打つ」のは囲碁、そして
「ピー(警告音)」はというと・・・・
「別に隠す話でもないんだけれど、あまり言いたくもない。」
そうである。(笑)

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「街の中に突然出現する蔵」
街の中に突然出現する蔵

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「最盛期は生産量を誇ったであろう巨大な蔵の骨組み」
最盛期は生産量を誇ったであろう巨大な蔵の骨組み

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「とても恥ずかしがり屋の今村専務」
とても恥ずかしがり屋の今村専務
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ユーフォッ
2009.03.31

 ここ四国中央市の名物は・・・というと、その筋の人たちの間では「UFO」いわゆる「空飛ぶ円盤(いまや死語)」である。かの矢追純一氏が「木曜スペシャル」で何度も力説した内容によると、この地域から香川県観音寺市に至る湾岸エリアは世界有数のUFOの目撃多発地帯であるということだった。

 その筋の「事情通」に教わった伝説をもとにさっそく探索を開始した。
伝説とは
「『川之江城』と『四国88箇所霊場66番雲辺寺山』と『観音寺の砂浜の大銭形』を結ぶ三角形のトライアングルエリアを目指してUFOが飛来する」
というもの。
 実際に地図で三地点を結んでみた。こ、これは・・・正三角形というイメージとは似ても似つかぬ「いびつな三角形」が地図上に現れた。(涙)   
ま、いいか。宇宙人の好みだし。
それにしても写真のように山城の川之江城は大王製紙の巨大煙突と並んで上空から見ても一大モニュメントになるだろう。観音寺銭形にしてもあの世界遺産の『ナスカの地上絵』になぞらえられなくもない。でも、よりによって描かいたのは「通貨」。思いっきり俗っぽいけど宇宙人にとっては逆に『ミステリーサークル』なのだろうか。 しかし、もうひとつはなんで「雲辺寺」? 今、「弘法大師は宇宙人だった」とか考えたあなた、反省しなさい。そんなわけないだろ。

 まずは川之江城公園に登ってみました。桜が咲いてポカポカ陽気でまったくのどか。何か宇宙人の手がかりになるものはないか探すつもりが、つい満開の桜に目がいって、探索忘れて心豊かになって降りてきてしまいました。すいません。
 
 続いて「コンクリート製タワーとしては東洋一の高さ」と謳われた『大王製紙新三島工場煙突』人呼んで『エリエールタワー』にアタック。どこから入ってよいのかわからないので、とりあえず「104」で調べて大王製紙の総務係様にお電話してみました。聞けば工場見学者なら事前に団体で申し込めば上まで上がれるそうです。私は一人だし行き当たりばったりで、しかも操業時間外だったので「残念ですが・・・」と相成りました。せっかくだから電話に出てくれたお嬢様(の声の人)に質問。
私「ちなみにこの高さは東洋一なんですか?」
総務係のお嬢様「かつてはそうだったようですが、今は違うかもわかりません。」
私「このタワーに今でもUFOは来ていますか?」
総務係のお嬢様「・・・知りません。」
え、隠している? まさか、あの天下の大王製紙が宇宙人の一味なのか?
・・・と、いううより不審者がられているのは私の方ですね。(涙)

陽も落ちて暗くなってきたので、高松に引き返しましたが、みなさん、これから四国中央市を通過する際は空にご注目・・・して事故をおこさないようにね。
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「具定展望台から見る四国中央市全景 遠くに観音寺市をのぞむ」
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「大王製紙煙突と川之江城(中央の山)  向こうが観音寺市 このあたりに出没していたらしい。」
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「エリエールタワー  コンクリート製タワーとしては東洋一だったらしい」
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「公園になっている川之江城  のどかてある。」
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ユーフォッ 2009.03.31
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