土佐のところてん
2007.12.31
久礼のあたりには、有名な漁港直売店の『久礼大正市場』をはじめとして、練り物の『久礼天』や苺ケーキの『風工房』等、売り出し中の名物やそれを扱う店がたくさんある。しかし、今回は、最近の流行食品よりも、あえて昔からの土佐独特の食べ方が今も残る「ところてん」を選んだ。
そんなこと言ったってところてんは日本中どこにでもある食べ物。ここ土佐のところてんも、他の地方と同じテングサから出来た寒天を押し出したもの。でも、みなさんのところでは何をかけて食します? 酢醤油?黒蜜? ここ土佐地方は魚系の出し汁で食べます。正確にはかつお節や赤節(サバだろうか?)の出汁、そして薬味は生姜。言うなれば、讃岐うどんのいりこ出汁の冷めたいのに、うどんの代わりにところてんをいれたようなもの・・・と考えてくれればいい。ところてんのことを「デザート」だと思えば違和感が残るのかもしれないが、「麺」だと思えばナイスヒットの食感である。
各町に評判のお店はあるようですが、必ずしもマニアックな専門店がある訳ではなく、近所の子供のたまり場的駄菓子屋で100円ちょいでおやつ代わりに食べるもの。昔のお好み焼き屋さんの感覚です。他所からの人が手軽に味わうのであれば、『久礼大正市場』のはずれの『高知屋』でトライできる。