うなぎの大正軒
2008.01.17
『大正軒』は『司牡丹酒造』の裏にある有名なうなぎ専門店。竹村社長によれば、「佐川の名物はここしかない!」。・・・と言うか、要は社長個人の「一番のお気に入り」ということらしいので、竹村社長から直接説明してもらう。
「『大正軒』は、大正時代から続いちゅう、土佐を代表する鰻料理の名店ながよ。プロ野球選手や芸能人、著名人らあにもファンが多く、大正時代から注ぎ足して続いちゅう秘伝のタレで焼く蒲焼きが人気ながやき。天然鰻は、漁獲量が全体の1割にも満たんし、美味しいがと不味いがの個体差が激しいき、現在は通常は養殖鰻を使いゆうけんど、『大正軒』の養殖鰻は他の店とは格段に美味しさが違うがよ。その理由は、仕入れた鰻を必ず2日間以上は天然の沢の水で飼うっちゅうこと、これが秘訣ながやと。蛇口から出る沢の水をず〜っと流しっぱなしにして、丸々2日間以上飼うことによって、養殖鰻の臭みが抜けるがやないろうかのう。けんど、どういたち天然鰻が食べたい場合は、5日ばあ前から予約しちょきゃあ、その時期最高に美味い、腹が黄金に輝く天然鰻を用意してくれるがやき。えいのがありゃあ、四万十川産や仁淀川産の地物天然鰻も食べられるがぜよ。
ほんで、蒲焼きが有名な『大正軒』やけんど、これも5日ばあ前から予約しちょきゃあ、知る人ぞ知る隠れた逸品「鰻のタタキ」も用意してくれるがやき。「タタキ」ゆうたち、鰹みたいに半生じゃのうて、火は完全に入っちゅうがよ。白焼きにした鰻にちょびっと秘伝のタレをつけて焼き、豪快に皿鉢に盛ってその上から薬味と二杯酢をかけて、「タタキ風」にしたがが「鰻のタタキ」ながぜよ!その味わいは、一口食べりゃあ・・・」
高知県以外の一般人には非常に分かり難い文体であるが、わがままな竹村社長が標準語で文章を書くのが嫌いなのでこうなった。(涙) しかし「ぎゃあ」「ちゅう」や「やがき」を削除すれば凡その内容はご理解頂けると思う。土佐弁はもともと難しいことを考えてないらしいので楽である。「うなぎ」と言うことで気になるお値段は1500〜5000円前後、このホットスポット欄に紹介した食べ物としては恐らく最高額であろう。(笑) ここまで来たら「騙されたと思って」勇気をもってチャレンジしてもよいかも知れない (騙されてしまった人は竹村社長まで)。 当然ここまで言ったからには、酒蔵88箇所完走者は、竹村社長からここで食べ放題の御馳走になる権利も与えられるであろう。