思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第六十八番酒蔵札所 「雪雀酒造」
住所: 愛媛県松山市柳原123
TEL: 089-992-0025
営業時間: 月曜〜金曜9時〜17時受付(土曜は休日以外受付)。日曜・祝日休。

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 北条は、松山市の北部に位置しており、四国の他の沿岸部の町と同様に、農業と漁業で成り立っている。ただ、一昔前までは「北条市」であったことからも分かるように、もともと松山とは一線を画し、顔はむしろ北部の菊間の方を向いているようだ。(別に松山が嫌いとは言っていない 笑)
 気候は温暖、水は986mの高縄山の水系、海も近い関係で昔から醤油造りが盛んな地区であったという。

 『雪雀酒造』が、ここ北条で創業したのは大正4年のこと。創業者が犬養毅首相と懇意にしていた関係で、『雪雀』の名前は犬養首相が名づけ親である。

 43歳の猪野社長で4代目。猪野社長自身は元々東京・田無市の生まれ。亡きお父上が酒蔵を継ぐことになったのを機に松山に移り住み、以来大学も松山市内の大学に進みずっと松山で過ごす。「ストレートにうまい酒」を目指して8年前から社長に就任。それからは業界の若手を引っ張る役目を担い、愛媛の酒造シーンにはなくてはならない人である。(褒め過ぎか?)

 酔っ払わない限りはとても穏やかな人柄。実は大学時代はボクシング部に所属。フライ級とフェザー級の間をウエイトコントロールで行ったり来たりしていたと言う。お陰で今も太らない。太りかけてもコントロール出来ます・・・と笑っているけど、あーた!まさか今でも密かにボクシングの練習続けてるんじゃないでしょうねぇ。「立て、立つんだ!ジョー」とばかりに、サンドバッグ相手の悲壮なウエイトコントロールしてたりして。(笑)何せ穏やかなお人柄は酒が入らない限りに於いてだからね。
 

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「北条の港」
北条の港

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「蔵の前面」
蔵の前面

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「おいらボクサー 猪野社長」
おいらボクサー 猪野社長
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『カネモ』の釜揚げしらす
2008.01.24

 猪野社長のお勧めは、何と言っても地元北条の水産会社『カネモ』特製の「釜揚げしらす」。酒の肴に絶品だという。『カネモ』本社の事務所までの地図を頂いて、蔵から車を10分ほど走らせ直接購入する。冷凍しているパック詰めの「しらす」を解かしながら食べる。いや〜、ホントに美味しいわぁ、これ!酒にもご飯にも合いますなぁ。塩加減が絶妙というか、塩加減だけだけど。多分、獲れたものをすぐに釜揚げしてチルド保存しているのだろう。よって塩加減も何も、海水そのままのボイルかも知れない。人間を含む全ての地球上の生物は、太古の昔、海から上がってきたことを改めて思い出させるおつまみでした。(笑)



 


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「『カネモ』本社」
「『カネモ』本社」
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