思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第七十番酒蔵札所 「愛媛県農林水産研究所」
住所: 愛媛県松山市上灘波甲311
TEL: 089-993-2020
営業時間: 月曜〜金曜9時〜17時受付(祝日の場合は休)。*お酒の提供はいたしません。

[研究開発の特典]

 『愛媛県農林水産研究所』は、北条地区の小高い丘の上にある。ここは『愛媛県農業経営課』の管轄下に置かれ、水稲・大豆・麦・甘藷・野菜・花木の技術開発と品種開発にあたっている。今回は特に酒米の育種について伺った。

 ここではかつて『松山三井(まつやまみい)』が開発された。この『松山三井』は県内の酒造業界で広く用いられる愛媛オリジナルの酒米であるが、開発当初は食用米として育種されたものである。
 そしてこの度、この『松山三井』を元に最新のバイオテクノロジーを駆使して、全くの酒米専用品種『しずく媛』が誕生した。『松山三井』自体は、温暖で花崗岩地質の愛媛の土地でもうまく育つ品種であるが、どちらかというと大量生産の酒に向く。対して、この『しずく媛』は、『松山三井』のその性質を残しながらも、それと比べて粒が大きく心白(シンパク・米粒の芯)がありタンパク質が少ない、という吟醸酒に向く酒米である。今から順次、酒の製品となってお披露目されることになる。

 さて、お話をしてくれた才木さん(栽培開発室長)と住吉さん(主任研究員)によると、現在、この研究所で働く職員は総勢66名。日夜、生き物である作物相手に厳しい研究に明け暮れている。その為か、職場仲間でのレジャーでは、のんびりと楽しめる「釣りクラブ」が盛んであるという。ちなみに年間に百回近くも米の賞味試験があり、弁当は殆どおかずだけ持ってくればよいという特典?もあるようだ。(笑) ただその立地故にほぼ全員が車通勤を余儀なくされ、「帰りがけに一杯」が出来かねるのが唯一の悩みのタネという。

  

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「北条の平野の中の小高い丘にそびえたつ官舎」
北条の平野の中の小高い丘にそびえたつ官舎

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「『しずく媛』の解説パネル」
『しずく媛』の解説パネル

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「ロビーにはコメのいろいろな品種が展示されている」
ロビーにはコメのいろいろな品種が展示されている

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「才木室長(左)と住吉主任研究員」
才木室長(左)と住吉主任研究員
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 愛媛県では、何かにつけて愛媛県の農業技術振興をPRをするように指示が出ているようで(笑)。わかりました、良いですよ。みなさん自分の県の産物以外は、同じ四国といえども案外とご存知ないようですので、おうちへの気軽なお土産代わりになるのかも。(特にみかんについては『果実試験場』の担当)

@ 非常に甘いいちご 『あまおとめ』
   これは主に東宇和の道の駅等の直売所で手に入ります。

A 里芋としての交配育種で日本発 『媛かぐや』
   いわゆる京芋の類。愛媛県各地での伝統風習「芋たき」の為なのかどうか分からんが、とにかく日本初。更にこの『媛かぐや』から真ん丸な里芋『伊予美人』も開発。どちらも秋から冬にかけて県内のスーパーで購入出来ます。

B 丸い山芋 『やまじ王』
   実は山芋は東予が全国的な名産地。主に京阪神方面に出荷されている。元来、山芋は形が不揃いだが、この品種は真ん丸で加工し易い。

C そら豆 『愛のそら』
   お味がどうのこうのと言うよりも、ケータイ小説のようなこのネーミングセンスは・・・(汗)。名前だけ聞いたなら誰もまさか「そら豆」とは思わないであろう。

 さて、皆さんも如何でしょうか?
ひょっとするとお近くのスーパーで見かけることがあるかも知れませんが、「そのときは宜しく」とのことでした。
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