思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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四国酒蔵88箇所巡りとは?
思いついたらおうちの近くから。
さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


→『笑撃の弾丸ツアーレポート』は2009年7月27日から30日までの『一言集』に掲載

→弾丸ツアー写真集 酒神42号戦場カメラマン冨田からの手紙


期間 
2008年2月1日〜 とりあえず1年間
・・・のつもりが、気がついたら
もう11年目に入ってしまっております。
お騒がせしてすいません。(笑)

主催
四国酒蔵巡り運営委員会

協力して頂いている皆様
札所となっている酒蔵と関係施設の皆様
四国各県の酒造組合 様
四国旅客鉄道株式会社 様
エーキッスドットネット 様

ルールとマナー
 四国各地の酒蔵は古くからその地域のシンボル的存在でもあります。四国島内88箇所の清酒および焼酎の酒蔵および地酒に因んだ札所を巡ることで、四国各地の「地の酒」について造詣と愛着を深め、同時に各地域の「地元文化」の再発見をしましょう・・・という「遊び」です。

参加方法
http://sake88.info/f2013.pdf

・エントリー費用はかかりません。皆さんの好意と自己責任とで成り立っております。
・各蔵の詳細と全体の運営についてはこのサイトにて紹介・発表します。
・納経帳を、ページ右上の「納経帳ダウンロード」にてご登録の上、プリントアウトしてご参加ください。また、各県の酒造組合でも納経帳を配布して頂いてております。

 蔵を訪問すると、事務所内の一角に怪しい一升瓶とスタンプと賽銭箱とが置いてあります。そんなに暇ではない酒蔵さんのお仕事の邪魔にならないよう、全てセルフサービスで、納経帳にハンコを押し、お賽銭(ご厚志)を幾らか入れて、持参のマイコップ(ジョッキではないですよ、あくまでコップですよ)で怪しい御神酒(中身はひょっとしたら鑑評会出展酒かもわかりませんが、おそらくただの二級酒です。笑)を一杯飲んできてください。お車を運転の方は、お持ち帰り用の密閉容器に移し替え持ち帰ってから飲んでください。専用容器は各県の酒造組合で一個10円で配布して頂いておりますので、くれぐれも大型水筒なんかで持ち帰らないようにしてくださいね。
 蔵によっては記念にラベルや王冠が貰えるかも分かりません。また、たまたま蔵にそこの社長さんがいらして、なお且つご機嫌が良かったら、何かすごく良いことがあるかも分かりません。無いかも分かりませんが。(笑)


対象蔵
 どこからはじめても構いません。
お四国遍路に準じて、県別に時計回りに
阿波・・・21蔵  1番〜21番
土佐・・・23蔵  22番〜44番  
伊予・・・33蔵  45番〜77番
讃岐・・・11蔵  78番〜88番
となっておりますので、自分のお住まいの県、若しくは最寄りの県から始めても結構ですし、いきなり地の果てから回ってもOKです。
全ての酒蔵さんがお酒を飲ませてくれる訳ではありません。88に合わせる為の企画委員の苦しまぎれ(涙)で、普通の酒蔵以外に酒に因んだ神社や施設、中には廃蔵までも入っています。
 また、各蔵のサイト内の「ひとこと欄」には、その酒蔵さんお勧めの地域のホットスポット(?)も掲載してありますので、暇がある方は探検してみてください。なお、全然つまらないところであったとしても、酒蔵さんは一切関知しませんのでそのつもりで(笑)。

表彰
 このようなことに真面目に参加して頂ける方へのご利益として、折角ですのでご公儀から正式に認定して貰えるように、酒造組合さんに無理やりお願いしてきました。
完走者の方は
一県制覇・・・『酒王』
二県制覇・・・『酒聖』
三県制覇・・・『酒仙』
四県制覇・・・『酒神』
と認定し、認定証(各酒造組合名儀)をお渡しします。
『酒神』認定者となれば、それこそ業界でVIP待遇致します。
(その日その時の気分によってVIP待遇の内容はマチマチですが、文句は言わないようにね。 笑)

また、この他にも、例えば・・・
・全行程を列車と徒歩とで完走した(JRさんが褒めてくれます。褒めるだけだけど)
・各蔵の女性事務員さんに年齢を訊いて廻った(たぶん全員が18とか平気で言うで)
・参加していない蔵を勝手に口説いて参加させた(難攻不落の某T鶴酒造とか)
等々、各自の思い込みでの課題をもって完走した人には、
「それが世の中の役に立つか立たないか」よりも「面白いかどうか」をポイントに、『酒皇』等の特別称号を委員連中のその時の思いつきで授与するものとしますので、どんどんウケを狙ってください。ただし死んでも屍を拾うものはおりません。

 取り敢えず各県を制覇した時点で、該当の酒造組合まで納経帳をご郵送ください。また、何か不明なことがあれば各県の酒造組合さんにお問い合わせください。そういうこともあろうかと、各県組合とも基地として札所に登録させて頂いております。連絡先は札所の一覧を見てください。

地図
 配布されている納経帳にある地図はすべて各酒蔵さん自身に「手書きで」提出していただいた地図ですが、この中で少なく見積もっても二割の地図は、非常にアバウト過ぎて、初めての人では途中で遭難必至です。(笑) それらの地図はいっそのこと「模様」と考えて頂いて、このサイトで地図らしい地図を確認して頂ければと思います。一般に、酒蔵はその地域では古来より重要なランドマークでもありますので、困った時は「そこら辺を歩いている人」に訊いて貰った方が確実です。但し「そこら辺」には猿しかおらん場所もありますが・・・。


交通機関
 酒蔵さんは、あんなところどころかこんなところにまであります。
巡礼を途中で投げ出しても誰からも文句は言われませんが、お酒を現地で飲む場合の飲酒運転には天罰が下ります。くれぐれもご注意を。運転者の方は「お持ち帰り」で飲んでください。
 また幸いなことに四国の酒蔵の多くは、物流の為に駅に近いところに位置しております。JR四国さんの御協力で、各札所の最寄りの駅と大体の所要時間とをまとめて頂きました。有難うございました。
 駅ネタと併せてご覧ください。

この「遊び」を運営している運営委員

・H本のS藤テツ社長(『H本』は『えっちぼん』とは読みません)
 香川県高松市出身 
 昭和35年生まれ 
  この遊びを何の考えもなく予算ゼロで企画したが為に、
 全ての酒蔵の取材から執筆までを自分一人でやることになってしまった、
 あとさきの分かっていないお騒がせな人。

・JR高松駅のM助役
 徳島県東三好町出身 
 昭和34年生まれ
  「芸人になれるかも知れない」という甘言にうかうか乗ってしまい
 協力させられている人。  
  でも、この芸名(助役)で有名になるということは、今後の昇進は無い
 ということに、まだ気がついていないうっかり者。

・エーキッスドットネットのK代表
 香川県高松市出身 
 昭和43年生まれ 
  「世の為人の為になる」と酒の席で口説かれ、勢いで返事した為に、
 無料でサーバーと技術とを提供しなければならなくなった悲運の人。
 皆さん、くれぐれも酒の上での約束事には気をつけましょう。 

各県担当の運営委員

徳島県 斎藤 智彦さん 斎藤酒造場
 徳島県徳島市在住 昭和50年生まれ

高知県 竹村 昭彦さん 司牡丹酒造 
 高知県佐川町在住 昭和37年生まれ

愛媛県 近藤 嘉郎さん 近藤酒造
 愛媛県新居浜市在住 昭和46年生まれ

香川県 川人 裕一郎さん 川鶴酒造
 香川県観音寺市在住 昭和44年生まれ


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一言
88箇所弾丸ツアー冒険譚           〜1日目 熱き血潮の醒めぬ間に〜
2009.07.27

 「血の臭い」と「汗の臭い」と「日本酒と剣先するめが混ざった臭い」を漂わせて、奴らが集まってきた。
これは、世界の地の果てといわれる四国地方を若者の清酒消費量減少傾向の魔の手から救うため、仕事や家族を捨てて(そういや、もともと仕事や家族もない者もいるが・・・)戦った9人の戦士の物語(注 サイボーグではありません)である。ああ、読みにくい。

「行き倒れ覚悟!
四国酒蔵88箇所巡り
弾丸ツアー冒険譚」



写真撮影    冨田きよむ
文責   H本のS藤社長
(『H本』は『えっちぼん』とは読みません 笑)


1日目〜熱き血潮の醒めぬ間に〜
平成21年7月27日


午前5時30分
香川県高松市浜の町JR高松駅構内 
 はたして申込者がほんとに来てくれるんだろうか?・・・と心配していたが、あにはからんや、引率の私が一番最後の到着でした。
参加者9人中、四国内在住の3名を除いて個々にホテル(1人はテント)で前泊状態だったらしい。集合がこの時間だもんね。
事前の個人的ツテでテレビ局さん(大阪から関西テレビさん 岡山からテレビせとうちさん 香川から瀬戸内海放送さん)も同行取材にと、朝早くから待機して頂いている。新聞社さんも高知新聞さんが今から2日目の高知県内まで自家用車で追随。皆さん、お疲れ様です。上からの命令とは言えこんなツアーに早朝から付き合って頂いて。(~_~;)
 メディアの方々にお礼の御挨拶をした後で、さ〜ていよいよ、どんな奴が集まっとんのやろ・・・。

 まず1人目が、家庭用冷蔵庫並みの大きさのザック担いだヒマラヤの雪男  野添(のぞえ)君28歳 血液型O型みずがめ座 群馬県からだが、もうずいぶんと家に帰っていない。なんでも昨日までの2週間、奄美諸島でテント張って日食を待ってたそうな・・・。しょっぱなから思いっきり濃い『流浪の民』の登場か。う〜む。どうでもええけど、たぶんその大きな荷物は車に載らんぞ。(笑)

 2人目も、やはり大柄の中年男性・・・村上さん 44歳 AB型 ロマンチックな乙女座(自称) 奈良県出身。奈良出身にしては顔立ちが濃く毛深そう。どちらかというと大和朝廷に追われた熊襲(クマソ)という感じ。それでも、この人はまともかなと思ったが、それがとんでもない間違いであるのは、あとでわかる。

 3人目が、またなんだこりゃ? お遍路さんの四国巡礼のコスプレに坊主頭。 おまけに金剛杖に一合枡をボンドで接着しとるし。こら助役M。こんなのを駅ん中に入れんなよ。JR本社の人に見つかったら、お前が怒られるぞ。(笑)  東京のT君33歳 A型 おひつじ座 この人が一般応募参加の『週刊プレイボーイ』の記者さんらしい。そのスタイルゆえに各メディアに面白がられインタビューを受けて嬉々として答えている。おいちょっと、君の仕事はそれでええんか? 集英社さん、彼は最後の最後まで、記者の身分をわきまえることなく、参加者の中で一番楽しんでいましたよ。(笑)

 4人目、私とよく似た体形のプロカメラマンの冨田さん 東京都 51歳 血液型O型 いて座。プロらしくつかず離れず周りから写真を撮っていたので、冗談で皆の記念写真係りをお願いしたら、思いがけず快諾。以降、このプロ写真家が4日間かけて撮影した2400枚余の写真の6割は、「単なる記念写真」となる。(すいませんでしたっ) ちなみに内緒で教えてくれたが、本職は「紛争地域専門カメラマン(いわゆる戦場カメラマン)」!。こんな人物を差し向けるとは、『週刊プレイボーイ』も、恐るべし。(ちなみに冨田カメラマン監修の『弾丸ツアー写真集』はここ)

 5人目、大阪のN西君38歳血液型A型いて座 実は大阪の某大企業の御曹司(妻帯者)、寡黙なダンディさんで旅行中はずっと外を眺めていた。ところが小柄なかわいい女性と二人連れ。この女性 同じく大阪のI本さん(31歳A型のかに座)。率直すぎる私はマスコミのニュースカメラの前で面と向かっていきなり聞く。「ひょっとして不倫旅行と違うんか?」(笑)。 N西君、血相変えて「ちゃいますよ。うちのネット関係の子会社のスタッフですよ。お酒が好きなんで参加したい言うから連れて来ましてん。」「ふ〜〜〜ん。そうなの。どしたん?えらい早口で。」 なんてったって香川県は某統計によると、「同年代の男女が二人で喫茶店で話しているだけで周囲から『不倫か?』と思われる確率」が全国ナンバーワン(誰が調べたんだ?こんなくだらん統計)というお国柄。そんな勘ぐり深い香川県人を代表する私をだましおおせると思うなよ。罰としてビデオカメラ撮影係に任命。本人らは泣きながら「違いますって」って言うてるけど、知らん知らん。(笑)

 7人目、高松駅を出発したワゴンをわざわざ自宅まで迎えに来させた女王様、カオリさん。 えっ、ないすばでぃの美人? はい、わかりました年齢は28にしておけと・・・
血液型O型 みずがめ座 いいとこの奥さん?、す、すいません「お嬢さん」でいいんですよね・・・かと思っていたら、あにはからんやと言うか案の定というか、エースはこの人でした。エースったって、単なる大酒飲みということですが・・・。

 8人目、彼は知ってます。徳島の「酒神(88箇所完走認定者)2号」の山田君41歳A型てんびん座。既に32人いる『酒神』の中で、1回制覇ではあきたらず再挑戦し、先日3回目を制覇したばかり。このツアーで4回目を目指す。本人は「どうだっ」て言いたいんだろうが、後ろを振り返っても誰もついてきていないことに、そろそろ気づけよ、お前(笑)。なぁ、それにしてもいったい仕事は何してんの?カタギの仕事やってたら、こんなん3回は廻れんで。

 しんがりの9人目は、我が運営委員の香川の某JRの助役M。50歳A型いて座。今回のアシスタントコンダクター。ところがあろうことか「まだ、ぼくも全蔵制覇していないんで・・・。」と酒神を目指す我儘を表明。馬鹿野郎、うちわのもんが表彰されてどないするんじゃい。まぁ、私もだけど彼も係員とはいえ皆と同じお金はらって参加しとるんで、この際、特別に許す。

 これに香川の私を足した10名が全国から集結。たった9名を紹介するだけで、このエネルギー。実際がどんな人たちか推して知るべし。

午前6時45分
 出陣後、最初の立ち寄りの札所。86番引田の『讃州井筒屋敷』に無事到着。(以降、各蔵の内容はこのページの上の「酒蔵一覧」をクリックしてね。)
 係員の若い女性スタッフが出迎えてくれて納経帳に押印。普通は9時出勤のところ、6時半から待っていてくれたらしい。恐縮至極。しかしこの後、すべての酒蔵で頭を下げてお詫びする羽目になるとは。ここはもう酒造りをしていないのでかわりに用意した酒を各人自分の「マイコップ」「マイ枡」に注いで車中で乾杯。それにしても10人乗りのワゴンの後を総勢4台の報道の車が付いて回る。犯罪者を護送している気分になる。(笑)
 
午前7時30分
 朝から3番目の蔵。2番札所、鳴門の『花の春』。ここで88箇所徳島県担当委員の中村さんが助っ人として合流。皆を紹介するが腰が引け気味。この連中相手ではあたりまえか。「実はこの中村さんの姪御さんは昨年のミスユニバース日本代表やで。」「凄ぉ〜い」というひとことで一気に態度がでかくなる。願わくば自分自身の力量で自信回復してほしいものである。

午前11時30分
 本日6番目の蔵 6番札所の『勢玉』をすませたところで、冨田戦場カメラマンが「腹が減った。四国に来たんだから、うどんが食べたい。」と駄々をこねだす。この時点で予定より1時間遅れ。今日中に28蔵廻らければならない。
 香川に入ったらいやになるほど食べさせたげるからと、そのへんのスーパーに入っておにぎりとともに徳島のソウルフード「フィッシュカツ(6番札所のひと言欄参照)」をみんなで購入、移動しながら車内で食べる。戦場冨田、「美味しくない」とまた駄々をこねる。まるで子供。この人ほんとに戦場カメラマンかを疑う。(笑)

午後0時30分
 徳島市内が大変混雑してして、もっと時間が遅れる。運転していた助役Mは「なんでこんなに混んでるんだ」とひとりで怒る。何度も言うが行程時間を計算したのは助役M。自動車が信号で止まることを計算に入れていなかったのも助役M。あんただけは文句を言えた筋合いではない。
本日7番目の蔵 7番札所『斎藤酒造場』に到着。ここで瀬戸内海放送の女性記者さんがダウン。「そろそろ高松に帰らないと。」と脱落宣言。テレビせとうちさんなんか、すでに知らない間にいなくなっている(笑)。早朝からこんなことに付き合わされているメディアさんも大変である。

午後3時
 先に徳島県阿南市付近の酒蔵3軒を終わらせた後、眉山の裏山を抜けて吉野川市付近にショートカット。かなりのワインディングロードに、みんなが気持ち悪くなるのでは?と心配していたが、まったくの平気。かわりにインタビューをとるために乗り込んでいた高知新聞の植松記者さん(注 まったく飲んでいない)の気分が悪くなり、逆にメンバーみんなで気を遣ってあげる。(笑)

午後3時30分
 カオリ女王様が「ファイトー、いっぱぁ〜つ」と本日の15蔵目『11番札所 司菊酒造』で頂いた300ミリ瓶をラッパ飲み。そろそろエースの本領が見え隠れしてくる。

午後4時
 ようやく徳島県池田町に到着。この町には酒蔵さんが固まっているので、時間の遅れを取り戻すチャンス。本日の16蔵目から21蔵目までを一気に回る。・・・が、メンバーは6軒立て続けに飲まねばならないので、それところではない。しかもお腹には何もいれずに、ただ飲むだけ。町内を三好市ケーブルテレビさんが同行するも、たいそう気の毒がられた。

午後6時30分
 池田町終了。最後に『14番札所 中和商店 今小町』さんで、徳島県を助けて頂いた中村さんとお別れ。ほっとした表情。ここで待っていてくれた高知県担当委員の竹村さんが合流。これから高知の早明浦の山奥→南国市→安芸市と100キロの行程で7軒の酒蔵を廻らなければならない。「このままでは高知の蔵を夜遅くまで待たせないかん」と竹村さんが焦る。

午後8時
 四国の山奥、早明浦ダム上流の『31番札所 桂月』に到着。多分、腹が減っているだろうとおにぎりを用意してくれていた。しかも車中で食べれるようにとひとりひとりの分をパックに詰めて。皆でありがたくいただく。「どや、高知の蔵は徳島の蔵とは待遇が違うやろ」と竹村さん鼻高々。おいおい、あんたがいばることではない。(笑)

午後9時
 土佐山田町の本日の24蔵目『30番札所 松尾酒造』に到着。大幅に遅れて叱られるかと心配しながら蔵に入ると煌煌と明かりがついている。なんと土佐の『お客(宴会)』を用意してくれていた。せっかくだけど次の蔵が待ってくれている。10分間だけ飲めや歌えモード。竹村さんますます鼻高々。やから、あんたがいばらんでもええっちゅうに。(笑)
 ここで漂泊の旅人野添が突然トイレに駆け込む、続いて冨田戦場カメラマンもカメラ抱えて後を追う。撃沈シーン激写をしたが、とてもここで皆さんに見せられるしろものではない。どうしても欲しいという人はメールくれたら画像お送りします。
 野添、トイレから帰って何事かもなかったかのように飲み続ける。このときだけはこの男が少し頼もしく見えた。結局このときだけだったが。(~_~;)

午後10時30分
 本日の予定28蔵の最後の蔵の『26番札所 志ら菊』に到着。当主のおやじさんが、ずっと一人して待っていてくれた。このおやじさん、実は数年前に1日に2回のホールインワンをしたという強運の持ち主。お酒を味わった後、明日の無事を祈願して親父さんを拝んでかえる。ここで明日早朝より出張の竹村さん、大阪からわざわざきてくれた関西テレビさんとお別れ。高知新聞さんは実家で泊って明日6時に宿舎に合流。

 やれやれ無事に・・・と宿舎に移動中としようとするが、もうこのあたりにはコンビニも食堂も何もない。あってもとっくに閉まっている。今夜は夜食もないのかと途方に暮れていたときに、やおら携帯が鳴る。明日行く予定の『菊水酒造』の息子で部長の春田君。「今、近くにある菊水酒造のゲストハウスで宴会しておるんで皆さんご一緒にどうですか?」
 おお、春田。お前は「神」か。このあたり高知県東部に残る『お客』によく似た風習の『神祭(じんさい)』。個々の家で宴会をしてどこの誰であろうともあがりこんで飲み食いできるという素晴らしい習わし。
 海辺のレストランのような立派なゲストハウスで一同、焼肉やら鯖寿司やらをご馳走になる。「もう日本酒はいらんでしょう」と生ビール飲み放題。
ごちそうさまでした。

午前0時
宿舎にチェックイン。公営の宿舎なので怒られる。もう大浴場もぬるくなっていた。助役Mと部屋で明日の打ち合わせをして午前2時就寝。

 疲れた・・・・。

・・・ってなことを思い出しただけでも疲れた。

弾丸ツアー行程地図1日目

  
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「午前5時50分の高松駅でのオリエンテーション 正面はみんなが迷わないように看板の代わりに立っていてくれた『酒神1号』の南田君 声をかけづらい恰好。」
「午前5時50分の高松駅でのオリエンテーション 正面はみんなが迷わないように看板の代わりに立っていてくれた『酒神1号』の南田君 声をかけづらい恰好。」 クリックすると拡大します
「自分の立場をわきまえず、こんなコスプレしてきて積極的に他のメディアの取材を受ける集英社のT記者」
「自分の立場をわきまえず、こんなコスプレしてきて積極的に他のメディアの取材を受ける集英社のT記者」 クリックすると拡大します
「吉本酒造にて蔵主さんと集合写真 右端から こっそりI本、ヤクザ酒神山田、蔵主の吉本氏、かおり女王様、お忍びN西、熊襲村上、流浪の野添、プレイ坊主T、助役Mと続く」
「吉本酒造にて蔵主さんと集合写真 右端から こっそりI本、ヤクザ酒神山田、蔵主の吉本氏、かおり女王様、お忍びN西、熊襲村上、流浪の野添、プレイ坊主T、助役Mと続く」 クリックすると拡大します
「およそ車中でも飲まないと、こんなのやってられるかいといった旅であった。(笑) それにしても出発6時間後にして、すでに酒臭い車内」
「およそ車中でも飲まないと、こんなのやってられるかいといった旅であった。(笑) それにしても出発6時間後にして、すでに酒臭い車内」 クリックすると拡大します
「夜の9時ごろ松尾酒蔵前で。近所の人達に明らかに不審者がられる。」
「夜の9時ごろ松尾酒蔵前で。近所の人達に明らかに不審者がられる。」
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