ボーン・イン・ザ・徳島 フィッシュカツの侵略
2007.11.27
徳島の家庭の冷蔵庫を開けると必ず入っているものがこれ。
およそ口に入るものすべてに「すだち」を絞ってかけて食べていると言われるある意味ゴージャスな徳島人が、「ありあわせ」の万能食品として重宝しているソウルフード・フィッシュカツ。フライパンで温めてそのまんま食べても、冷ご飯にのせてウスターソースかけ丼にしてもオーケー。徳島県内ではすべてのスーパーの売り場に24時間100パーセント常備の商品。
これが最近、気のせいか四国内において県外の店舗でもそろそろと見かけるようになりました。ユダヤ教徒におけるコーシャ料理や「怪物くん」のドラキュラが欲しがるトマトジュースのように、たぶん近所の徳島県出身者の「民族的アイデンティティ」と「心の渇き」によるものに違いないと思っていたが、どうやらボツボツと一般人も買って帰っているらしい。30年前の四国における納豆と同じ動き。思い起こせば納豆も子供のころは購入しているのを見られただけで変人扱いされていましたのに。フィッシュカツは、忙しい現代主婦の「ごめんなさい。これで我慢してね。」の開き直りメニューとして四国の家庭用冷蔵庫を席捲していくのか。こんな便利な商品ならさもありなん。少なくとも我が家ではそうならないように、徳島に出かけたときにスーパーでこっそり買って帰り、奥さんの目を盗んで真夜中に起きてはゴキブリの様にごそごそと食べております。
それにしても「フィッシュ」+「カツ」のネーミングでは、どう考えても、知らない人はアジフライを想像するんでは?ましてやカレー粉が入っている理由がわからない。インド人もびっくり。
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「小松島のフィッシュカツ」
「小松島のフィッシュカツ」
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