[走る造り酒屋]
港町であり且つ漁師町である八幡浜は、森進一の「港町ブルース」に唄われていることでも分かるように、昔から四国でも屈指の栄えた要所である。人も賑わって、一時は15〜20軒の酒蔵がひしめいていた。地元『五反田川』の伏流水で酒を醸す、ここ『川亀酒造』は、1899年の創業。以前は海鮮問屋と南予名産のろうそく作りを生業としていたということである。 現在の二宮当主で9代目。実は広島の大学では酒ではなく化学工学を専攻していた。そして大学院まで進んで修めたのは、今をときめく遺伝子工学。引く手数多のはずであったろうに、「自分の意志で」酒蔵を継ぐことを決めた。以後6年間、「自分の飲みたい酒」を造ることに一心に取り組んでいる。 学生時代は陸上部に所属し短距離の選手でもあった。「蔵で米を担いで走ることでしっかり役に立ってます。」と笑って話してくれた。今でも趣味は走ること。でも専ら自らレストアした昔の自動車を走らせること。『MGミゼッタ』や『ホンダCB400FOUR』や『スバル』をいじり回して、休みの日には宇和町を走っている。地元の皆さん、あの辺の峠を攻めるエンスーを見かけたら、そうです!あれが『川亀酒造』の当主です。(笑)
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「蔵全面」
蔵全面
「正面入り口」
正面入り口
「実はすごく頭いい」
実はすごく頭いい
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