思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第三十八番酒蔵札所 「司牡丹酒造」
住所: 高知県高岡郡佐川町甲1299
TEL: 0889-22-1211
営業時間: 「酒ギャラリーほてい」にて9時15分〜13時/13時45分〜17時受付。月曜、12月31日〜1月4日休。

[社長もあるけば棒に当たる]

 佐川町は清流仁淀川中流域の盆地である。そのため南国高知県であるにも拘わらず冬の寒さはかなり厳しい。名産はお茶。また日本桜名所百選の一つでもある。高知市から1時間足らずの距離ながら独特のたたずまいと雰囲気を持った町である。
  『司牡丹』はここ佐川町にある筋金入りの名門の酒蔵である。1603年に山内一豊についてきたお抱えの酒屋であった。現在も佐川町は「白壁の町」として売り出しているが、その白壁の何割かはこの『司牡丹酒造』の白壁である。
  酒蔵としては歴史が古過ぎて、現・竹村社長で何代目かも分からないほど。もともと酒蔵を継ぐのが嫌で上京し、大学時代は漫画研究会に身を置き漫画道を目指していたという。ちなみに高知県出身の漫画家・黒鉄ヒロシは、お父上の従兄弟にあたる。(現に司牡丹の屋号は黒金屋=くろがねや)。本人には才能があったのかなかったのか、はたまた単に我慢が足らなかったのかは分からないが、漫画家にはならずに東京でファッション雑貨やスゥィーツを扱う会社に就職。5年勤めたところで観念して酒蔵に帰ったという。
また社長本人の母方の従兄弟には、日本を代表するヒットメーカーの一人・織田哲郎がいる。・・・のにカラオケではもっぱらジュリーのファンで、歌っているのを聞く限りでは、従兄弟につられてそちらの方面も目指さなくて大正解である。(笑)
 はたまた家系を上にたどると、「坂本龍馬」というどっかできいたことのある名前もちらつく等々、多方面の才に富んでいるはずの酒蔵であるが、当の本人はというと、・・・最近も土佐の文化人として、某国営放送でチコちゃんに自ら望んで怒られて以来、「ぼぉ〜っとしているだけの放置プレイ中に5歳の女児に虐められてたまらなく悦んでいるおじさん」として、周囲からその性癖を再考査されているようである。まぁ、そんなこんなで、面白いことを求めて、あちらこちらに首を突っ込みながら飛び回る毎日のようだ。ところで、酒の話はどこへ行ったんだ?(笑)


ホームページ
http://www.tsukasabotan.co.jp/

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「朝もやに包まれた佐川の町」
朝もやに包まれた佐川の町

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「白壁の町のほとんどは司牡丹の白壁」
白壁の町のほとんどは司牡丹の白壁

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「事務所正面」
事務所正面

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「酒蔵ギャラリーほてい」
酒蔵ギャラリーほてい

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「たぐいまれな才能あふれる家系の竹村社長(本人は?)」
たぐいまれな才能あふれる家系の竹村社長(本人は?)
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うなぎの大正軒
2008.01.17

 『大正軒』は『司牡丹酒造』の裏にある有名なうなぎ専門店。竹村社長によれば、「佐川の名物はここしかない!」。・・・と言うか、要は社長個人の「一番のお気に入り」ということらしいので、竹村社長から直接説明してもらう。

 「『大正軒』は、大正時代から続いちゅう、土佐を代表する鰻料理の名店ながよ。プロ野球選手や芸能人、著名人らあにもファンが多く、大正時代から注ぎ足して続いちゅう秘伝のタレで焼く蒲焼きが人気ながやき。天然鰻は、漁獲量が全体の1割にも満たんし、美味しいがと不味いがの個体差が激しいき、現在は通常は養殖鰻を使いゆうけんど、『大正軒』の養殖鰻は他の店とは格段に美味しさが違うがよ。その理由は、仕入れた鰻を必ず2日間以上は天然の沢の水で飼うっちゅうこと、これが秘訣ながやと。蛇口から出る沢の水をず〜っと流しっぱなしにして、丸々2日間以上飼うことによって、養殖鰻の臭みが抜けるがやないろうかのう。けんど、どういたち天然鰻が食べたい場合は、5日ばあ前から予約しちょきゃあ、その時期最高に美味い、腹が黄金に輝く天然鰻を用意してくれるがやき。えいのがありゃあ、四万十川産や仁淀川産の地物天然鰻も食べられるがぜよ。
 ほんで、蒲焼きが有名な『大正軒』やけんど、これも5日ばあ前から予約しちょきゃあ、知る人ぞ知る隠れた逸品「鰻のタタキ」も用意してくれるがやき。「タタキ」ゆうたち、鰹みたいに半生じゃのうて、火は完全に入っちゅうがよ。白焼きにした鰻にちょびっと秘伝のタレをつけて焼き、豪快に皿鉢に盛ってその上から薬味と二杯酢をかけて、「タタキ風」にしたがが「鰻のタタキ」ながぜよ!その味わいは、一口食べりゃあ・・・」

 高知県以外の一般人には非常に分かり難い文体であるが、わがままな竹村社長が標準語で文章を書くのが嫌いなのでこうなった。(涙) しかし「ぎゃあ」「ちゅう」や「やがき」を削除すれば凡その内容はご理解頂けると思う。土佐弁はもともと難しいことを考えてないらしいので楽である。「うなぎ」と言うことで気になるお値段は1500〜5000円前後、このホットスポット欄に紹介した食べ物としては恐らく最高額であろう。(笑) ここまで来たら「騙されたと思って」勇気をもってチャレンジしてもよいかも知れない (騙されてしまった人は竹村社長まで)。 当然ここまで言ったからには、酒蔵88箇所完走者は、竹村社長からここで食べ放題の御馳走になる権利も与えられるであろう。
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「見るからに高級店」
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うなぎの大正軒 2008.01.17
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