思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第十九番酒蔵札所 「桂華 定作酒類醸造場」
住所: 徳島県勝浦郡勝浦町大字三渓字定岡102-3
TEL: 0885-42-2052
営業時間: 月曜〜土曜8時〜18時受付。日曜・祝日休。蔵見学不可。*お酒の提供はいたしません。

[阿波の難所]

 勝浦町は、上勝町(バイク乗りの「聖地」で、日本一長いダートコースである「剣山スーパー林道」で有名)より勝浦川一つ川下の町。阿波ミカンや生比奈米(イクヒナマイ)の有名な産地である。勝浦川は、剣山より流れ出でて蛇行しながら実は徳島市内から海へ注いでいる。よって、古来この地域では、集積した物資を水運で徳島に運んでいたという。明治35年創業のここ『定作(じょうづくり)』さんの蔵は、勝浦川にかかる昔の高瀬舟の発着場のすぐ近くにある。最寄りのJRの駅からは15Km、交通機関はバスしかなく、確かに阿波札所の一番の難所であろう。水はもちろん剣山系の伏流水。酒は卸はしない自社販売。ここで売る量しか造らない。
 3代目の定作社長は、80歳には見えない矍鑠(かくしゃく)たる喋り口。仕事は、娘さんに手伝ってもらいながら、酒造の傍らスダチやユズも作る兼業農家である。趣味はこのお歳にして鮎釣り。当然、勝浦川で。子供のころからポイントを知り尽くしている自分くの庭のような川だから、一日百匹でも釣り上げられると笑っている。「みじゃくり」といわれる鮎を針で引っ掛けるえさを使わない漁方とのこと。「昔はとってきた鮎を近所に配っていたが、最近は鮎が可哀想なので自分で食べる以上は捕らない。」とも語る。勝浦でしか出来ない良い年の取り方であると思う。
 

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「蔵近くの勝浦川」
蔵近くの勝浦川

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「事務所正面」
事務所正面

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「定作社長」
定作社長
酒蔵さんから
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ビッグ雛祭り
2007.12.16

「かわった名物いうたら『ビッグ雛祭り』やな。」
「なんですの?それ。」
「『雛祭り』が『ビッグ』なんじゃ。」
「???」
という『定作』さんの紹介で勝浦町役場に行き、産業建設課の新居さんに説明を受ける。

 なんでも、全国のご家庭で子供さんが大きくなって不要になったお雛様を勝浦町に送ってもらい、毎年2月中旬から約一ヶ月間、専用のイベント会館で全てのお雛様をいっぺんに飾る(同時に使えなくなったお雛様はきちんと供養していく)というもの。その数、雛壇三百段に一万五千体。四国に住んでいて知りませんでした。
 
 素晴らしいのは二十年前にこの企画を考えた勝浦町の一般職員の方。すごいコストパフォーマンス!殆ど予算をかけずに、面白くて独創的で大きなイベントを創る、そのアイデアには感心しました。専用会場は大型倉庫のような人形文化交流館。普段はお雛様の保管場になっているのだろうか?
 
 最近では、「勝浦」つながりで千葉県の勝浦市や和歌山県の那智勝浦が同じようなことをしているらしい。が、はるかに田舎のこちらがオリジナル。すごいね、勝浦町。
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「オフシーズンの今は倉庫状態」
「オフシーズンの今は倉庫状態」 クリックすると拡大します
「会場の様子」
「会場の様子」
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ビッグ雛祭り 2007.12.16
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